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新内小唄 喜多川派

  • 和の音探訪記
2026年01月30日

和の音(ね)探訪記   〈一の巻〉


「和の音探訪記」とは?
家元の喜多川保延が伝統芸能と呼ばれる邦楽について、簡単・簡潔にまとめた手記です。
この探訪記をナビとして、より多くの方に興味や親しみを持って聴いて頂けることを願い、2024年8月からフリーペーパーとして発行を開始しました。
ページ最下部よりPDFでの印刷も可能です。(English ver.もございます

郵送やイベント等での配布をご希望の場合は、問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。
(郵送料のみ頂戴致します。ご希望の発行部数が在庫数を超える場合は、印刷代の実費のみご負担願います。)



日本の「音」の概念

日本文化における「音」とは、音が鳴った瞬間だけに注目するものではありません。

例えば、お寺の鐘の美しさは余韻にあります。

響きが消えていく間に、桜が散る様に、苔むして行く庭に美が宿る——

これは「侘び寂び」の精神であり、儚さや不完全さの中の美を感じる心です。

三味線音楽も同じく、音そのものだけでなく音と音の間に耳を傾けることで、江戸の息遣いが聞こえてきます。

三味線ならではの表現

三味線はたった3本の糸を、左手の3本の指で押さえながら弦を弾くことで旋律を奏でます。

ギターのようにコードを押さえるのではなく、一音ずつ押さえて弾くのが特徴です。

しかし、その3本の糸から生まれる表現は驚くほど多彩。

虫の声から祭りの賑わいまで、静かな夜から荒れ狂う嵐まで、そして

一枚の紅葉が舞い落ちる情景まで豊かに描き出します。

声について

純邦楽における「声」は、西洋音楽とは全く違う発声法を用います。口を大きく開けずに、喉の奥・舌根・鼻音の微妙なコントロールで発音をし、丹田を強く意識した腹式呼吸を使います。

この時に最も大切なのは、母音「あ・い・う・え・お」。これは能や歌舞伎にも共通しています。

また、西洋音楽のように声域や性別で役割を分けず、基本的にひとりで男女すべての役を演じ分けます。曲のキーは歌い手に合わせて変える事ができます。




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探訪記(1)

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